自治州によって法律が違いますが、
スペイン人では一定人数以上の観光の場合、
自治州公認の資格を持ったガイドの同行が義務付けられています。カタルーニャでは6名までは公認ガイドの同行が必要ありません。
しかし7名以上のミニ・グループ(団体)の場合は公認ガイドの同行が義務付けられています。
フランコの独裁政権時代からスペインは観光国。そんな法律がなかった昔はたいして勉強もせずに、観光地で自分はガイドだとアピールして観光客からお金を取る人があまりにも
多かったからだそうです。
法律の最初の項目が「子供はだめ」。
子供も自分をガイドとして売り込んだ時代でした。
現在は観光立国として,きちんと勉強した人に正しい知識を広めて欲しいという目的です。
スペインの重要な産業でもあるので、観光ガイドのために専門学校へ行き、勉強を積み、資格試験に合格した人が公認ガイドになれます。
職業を保護する目的もあります。
以前は国籍の関係から日本人は資格が取れなかったこともあり、現在でも資格を持っている日本人ガイドはごくわずかです。ガイドを本職として働いているほとんどの日本人の職種は通訳ガイド。
スペイン人ガイドの説明を通訳してガイドをする人のことです。(実際には毎日やっていることなので、いちいち通訳をせずに日本人が説明します)
7名以上の場合はどうするか?というと、
・公認ガイドの資格を持っている日本人に依頼をする
・日本人ガイドとスペイン人公認ガイドの二人に依頼をする。イタリア、スペインの団体ツアーではおなじみの方法です。
・建物・敷地に入らず、外から観光する。
人数が多くて、外観から観光すれば公認ガイドは必要ありません。公認ガイドが義務づけられた場所は次の2つのケースです
①美術館、観光名所、モニュメントの敷地内で説明をする場合。
②カタルーニャ州政府が重要遺産として指定した場所で説明をする場合。
①は分かりやすいです。要するに建物の中か、観光名所の敷地内で説明する場合。例えばサグラダファミリアは敷地外から説明するには公認ガイドは
必要ありません。
②はカタルーニャ州政府の遺産リストを見なければ分かりません。
ほとんどが①と一致しますが、建物や敷地内ではなく、野外で遺産リストに入っている場所があります。野外なのに②に指定されているのは
バルセロナではピカソ美術館のあるモンカダ通りです。カタルーニャ州内の他の町ではタラゴナはローマ遺跡全体が含まれます。そういう場所では7名を超えれば公認ガイドが必要です。
7名以上は義務ですから利点があろうがなかろうが公認ガイドなしでは観光できません。しかし公認ガイドに与えられた特典があるので
観光がスムーズに運ぶのは確かです。6名以下であってもこの特典を利用したければ公認ガイドをつけることが
あります。
例えば、
ほとんどの観光地で並ばずに入場できます!。
長蛇の列で入場に30分・40分待つことがありますが、ガイドがいれば
優先されますので時間のロスがありません。
もう一つの利点はガイド分の入場料の負担がないこと。公認ガイドは高いと思っても、たくさんの観光地で入場料をガイド分も支払うと、観光ガイドよりお得です。
またごく一部ですが、皆さんの入場を割引(団体割引適用)してくれることもあります。
公認ガイドの料金
■ バルセロナの、日本人公認ガイドの料金 ■
人数・内容に関わらず、1時間40ユーロです。7名を超える場合は50ユーロになりますのでご注意ください。
人数に限りがありますのでお早めにリクエストください。
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