スペインの国会が安楽死(尊厳死)についての法案を可決しました。不治の病であること、4度にわたる意思の確認など、条件があります。
カトリックの国スペインでは自殺はタブーです。友人どうしで自殺の話題が出ることさえ嫌がる人も多いです。宗教的な問題と、後追い自殺を助長するという考えから、昔は自殺の報道は避け、隠す傾向に
ありました。
今では時代が変わり、自殺についての報道もされるようになりましたが、そんなお国柄なので、こんな法律が可決されるのは、本当に画期的なことです。
”苦しまずに死ぬ権利を””立派に死ぬ権利を”などのプラカードを掲げた人々が、法案通過のニュースを聞いて涙を流しているのが印象的でした。
法律が発布されると安楽死が選択できる世界で6か国目になると以下の記事では書いてますが(別のテレビ局も6か国目と報道していました)、スイスが含まれていないし、
何か国目かは間違いの可能性もあります)
死ぬ権利について戦ったラモン・サンペドロの物語は映画化されました。オスカーで外国語映画賞を受賞したアレハンドロ・アメナバル監督の「海を飛ぶ夢」(Mar adentro)。
首から上だけで迫真の演技をしたハビエル・バンデムも話題でした。一番下にリンクを貼っておきます。
・・・記事の抜粋翻訳はこちらから↓
■ 安楽死についての先進国へ ■
同性愛者結婚でもそうだったように、スペインは安楽死(尊厳死)についても世界での先駆者となり、世界で6番目の国となった。(注・上に書いたように間違いの可能性があります。先日まで最初の5か国の
国名が
書かれていて、スイスが含まれていませんでしたが、国名が削除されたので、間違いが指摘されたのかもしれません.byカルメン)
投票は198票対138票で可決され、上院議会にかけられたあと、2021年の最初の数週間のうちには法が執行される模様。
90年代から
すべては、90年代半ば、ガリシアの小さな村が発端だったと言える。
事故で全身不随となった男性が、死にたい表明を、口を使って、書き記していた。ラモン・サンペドロ(Ramón Sanpedro)という名の男はスペインのタブーを破った。
彼の事件は最高裁判所まで行き、Mar adentro(邦題・海を飛ぶ夢)で映画化された。
他のケース
国会では、ラモン・サンペドロの尊厳死に援助をしたという疑いで告訴されていた人々の話や、2005年マドリッドから73人の末期患者の死を援助したという疑いで告訴された
医者のルイス・モンテスなどにも言及された。
抜粋した新聞記事
新聞El Pais記事より。
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