観光客に近づいてくる人はみんな泥棒?
日本で皆さんが外国人にわざわざ話しかけることってあまりないですよね?
まずは「近づいてくる人は皆泥棒」ぐらいの気持ちでどうぞ!本当に親切な人や、ただの”日本オタク”だと分かれば、わははと笑い話にすればいいのです。
バルセロナの観光地で見かける泥棒の例をあげてみます。最近よく見かける順番にしてみました。
ニセ警官 (今一番多いです!)
パスポートや所持金を見せなさいとニセ警察手帳を提示してきます。「警察だ」のひと言で、簡単に信じる人の多いこと多いこと。
身分証明書や所持金のチェックというのは麻薬売人や犯罪者であると思われる人物に対してありえることですが、
のどかに観光している日本人に対しては滅多にありえません。しかも相手は私服で、警察手帳のちゃっちいこと。用心していれば一目でニセと分かる風貌なのにだまされるんですね。おかしい、おかしいと思いつつ言うとおりにやったという人も。
一番いいのは関わらないこと! 捕まってしまったら身分証明書や所持金を求められたらホテルに置いているとでも嘘をつくこと。近くのホテルなど人の多い場所へ連れて行くこと。ニセ警察に声をかけられる時はふっと人通りが途絶えた時が多いです。寂しい道&時間帯は避けること。
●人物像●
スペイン人らしい風から、いかにも怪しげな人物まで相手の人物像はさまざまです。最近では、信頼できそうで、体格が良くて、本当に警察官らしい風貌の警察役も登場しているそう。相手は一人か2人が普通。4人組ということもありました。
徒歩がほとんどですが車の中から身分証名称を要求するケースも聞きます。すぐに逃げようという手ですね。
●多い手口●
だいたい、まずは仲間が声を掛けてきます。
・
道を聞いてくる
・目の前で地図などを落とす
・写真を撮ってくれと話しかけて来る
・両替してくれと言ってくる
この人も仲間なので、まずは誰かが近づいてきたら、言葉が分からないフリ・気づかないフリをして逃げましょう。
偽警官に捕まる多くの人が、英語・スペイン語ができる人、親切にしてあげたいという人です。警戒心がある人の方が助かっています。
●口実●
先に話しかけてきた人物を調査中であり、この人と接触したからという口実で、
警察という人が現れます。
身分証明書と所持金のチェック。出したら最後巧妙に抜き取られます。
・偽札が出回っているので掴まされていないかのチェック。こちらが躊躇していると、先に話しかけてきた人、もしくはすぐそばにいる人(全部サクラ)が、ほいほいとお札を差し出します。
そばの人が応じるので、でついつい自分も応じてしまうそうです。
●巧妙な抜き取りがほとんど●→ お札を出した後
返したように見えて実は手品のように抜き取っている手口が多いです。ちゃんと返してもらったように見えるので安心してしまい、
他のお金もすべて出してしまう。あとで気づくと、ごっそり抜かれていて、残った現金はわずかなのだそうです。気づかないなんてすごい手口ですよね。
・クレジットカードが悪用されてないかのチェックもあります。
ここで素直に暗証番号まで教える日本人、多いですよーーーー!!キャッシュディスペンサーで実際に使ってみて「悪用されていないようだ」と返す時にちゃんと返したように見える。あとで気づくと、実はカードが入っていないという手口。
暗証番号は決して誰にも教えてはなりませんよ!そんなの子供でも知ってます!常識中の常識。世界のどの場所でもどの状況であっても、暗証番号なるものは教えてはなりません!!
・嘘の暗証番号を教えたら、相手のピンと来るのか、嘘じゃないかということで、しつこく本物を聞いてくることもあるそう。最後はカードは手元にあるし、いいかと思って本物を教えてしまった。しかし後で気づくとカードがなかったという人もいます。
カードが手元にあっても、カード番号を暗記されちゃうと、ネットで使うこともできるんですから、カードが手元にあるかどうかではなく、暗証番号を教えないことです。
・カタルーニャの高速道路沿いで多発している警官のコントロール。ニセパトカーつ
きで待機してます。ドライバーを車から降りさせてトランクを開けさせる間にカバンを盗むというもの。
●ただし注意点!●
ニセ警官だと思ったら本物の警官だったという事件もあります。相手が悪質な本物の警官だった場合は余計にタチが
悪いです。パスポートの提示を拒否したと公務執行妨害で逮捕されるとか。大変な目に遭ったお客様もいらっしゃるので相手が本物そうかどうか状況でよく判断しましょう。
東欧系のジプシーたち (ここも必読!)
ルーマニアなど東欧からという噂。今一番バルセロナで見かける泥棒です。知ってさえいればぱっと見てすぐに気づくほど分かりやすいのに、観光客はつぎつぎに被害にあっています。
特徴としては全員が痩せていて
弱々しそうなこと。暴力はふつうは加えてきません。巧妙なスリです。手口はパターンを変えてバリエーションがあるので知っている限りを書き出してみます。
●服装●
痩せてて足首までの長いスカートを履いてます。痩せてボロをまとったような
長いスカートはっきり目印になるので、こういう人が近づいてくればカバンを握り締めて通り過ぎましょう。
・最近は私達と変わらぬ服装の人もいて、遠目には分かりません。でも顔つきを見ると東欧風ですぐ分かります。東欧風とは説明しにくいけ
れど、悲しそうな顔つき。焦点の合わない感じの目つきの人もいます。
●場所●
サグラダ・ファミリア周辺に必ずいます。カテドラルの裏など旧市街地やカタルーニャ音楽堂の周辺も多いです。カタルーニャ広場、ランブラス通りでも。地下鉄やRENFEの電車の内部や乗降口、空港バスなどで巧妙に盗っていくのを目撃したことがあります。
●人物像●
・ほとんど女性ばかり。
よわそうな女性が相手であると皆さん警戒しないらしいからです。父息子の2人組みや子供連れのファミリーも見たことがあります。
●手口●
・手にダンボールか
新聞か布など何かを持っています。それで注意を引きつけると同時に、手が隠れるので下からお財布を盗みます。
・物乞いをするフリ。地図を広げて道を聞くフリ。募金や署名を集めるフリなど手口は様々です。とにかく誰かが自分の方
に近づいてきた!と思ったら注意すること。
・どさくさに紛れてそーっと後ろから近づいてスル人もいます。観光地で人混みを歩いているとき。お店を見ているとき。タクシーに乗ろうとしているとき。
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-------- ダントツトップで多いのが↑このパターン。ヒャー、こんなにたくさん種類があるのかと驚く必要はありません。だってちゃんと注意している人達はこんな初歩的盗難にはあわないからです。
はっきり言うとこれでやられる人は本当にノンキ者。カバンが後ろや横にあってぷらぷらしていて、いくらガイドが注意しても聞かないような注意散漫な人ばかりです。
さて。犯人像を頭に思い浮べながら3回上を熟読して、見かけたらすぐに反応できるぐらいになってくれれば私も本望です。この下のは年に何度か耳にする程度ですが、知っておいて損はないでしょう。---------------------
花を持ったジプシーの太ったおばさんたち
同じジプシーでもこちらはかなりおデブなスペインおばさんたち。黒髪でたっぷりとした長いスカートやワンピース姿。いかにもアンダルシア!という雰囲気。サグラダ・ファミリアや市中心部にいます。「フィエスタ!」などと言いながら胸に花を挿してきますので、とにかく無視して早足で通り過ぎること。
止まって花を受け取ったりすると花代を要求されます。そのどさくさにまぎれて財布を盗ったり、お金をあげようと財布を出す隙にお札を抜き取ります。太っているしあまり巧妙には見えないけれど、スリの手口は巧いのかよく皆さんやられています。
詐欺
ニセ警官と同じく滅多にない手口なのですが、2005年ちらほら耳
にしました。かわいい日本人女性の詐欺師もいましたが、外国人で声をかけてくる人もいるそうです。
・盗難で一文無しに
なったのでお金を貸して欲しい。
・振込み詐欺。
こんなサイトを発見。世界中で寸借詐欺は増えているようですね。
睡眠薬強盗
まー飲め飲めとコカコーラやワインを差し出す。缶をちゃんと目の前でプシューっと開けてくれるし、すごいいい人そう。ところが飲んだ後いつのまにか眠ってしまった、、、というケース。
バルセロナでは聞いたことはないのですがあるのかしら?
マドリッドでの話は耳にしたことがありましたが、目が覚めたら全裸だった(女性なのに)とか臓器を売られていたとかの話でちょっと嘘すぎるなーと思ってました。
ところがマドリッドの真昼間に芝生で「飲め飲め」と勧められて眠らされたという人に実際に会ってしまいました!本当にあるんですねー。まー日本でも合コンで睡眠薬を飲ませる事件がある時代。でも外国ではトラブルに巻き込まれないように、いつでも警戒心を持ちましょう。
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ひゃーこんなに注意しなくてはいけないのかとびっくりする必要はありません。詐欺だとかニセ警官だとかにノンキに騙される人はやっぱり注意の足りない人なのです。
警戒心のある人達は相手が姿を変えようが手口を変えようが、すぐにピンと来て騙されません。
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