盗難のほとんどは簡単に防げます
工夫さえすれば防げます
断言しますが、盗難を防ぐ対策さえ実行していればほとんどの盗難は防げます。
スペインでの盗難のほとんどはスリと置き引きです。たまーに、ひったくりや詐欺、偽警官、ケチャップ泥棒があるぐらいでしょうか(邦人被害状況参照)。強盗と違って、そのどれもがあなた次第で十分に防ぐことができるものです。
だったらその準備・工夫さえやっていればスペインは安全なはず! なのに安全対策を全く考えないで被害にあってしまう、のんきな観光客が多いのが現実です。
あなたにスキがありませんか?
スリやひったくりにあう人はこちらから見ても「甘すぎる」と思うほど無用心な人です。ずっと警戒していたけど5秒手を離した、そのスキに盗られたという必殺プロ技も知っていますが、9割の被害はあなたにも原因があります。
実際にスリにあった人の話を聞くと皆さん後悔ばかり。
・30万の入ったお財布を背中のリュックに入れて無防備に歩いていた。
・写真を撮っているうちにカバンが背中側に回りぶらぶらしていた。
・その日は使わないのに航空券とパスポートをなんとなくカバンに入れてしまった。
・25万の入ったお財布をお尻のポケットに入れていた。
・昼間だから大丈夫とおもってマドリッドの公園で昼寝をしていた。
・旅行中の所持金すべてを一箇所にまとめていた。
・ホテルのロビーで荷物を遠くに置きっぱなしにしていた。
盗られて困るものは持ち歩かない!
本当は手ぶらが一番!
現金はほとんどなかったのに・・・という被害者もいますが、そんなこと泥棒には盗ってみるまで分かりません。カバンは持ってるだけで狙われるもの!狙われる対象になるものは持って歩かないのに限ります。
最小限のものを身体のあちこちに隠して、カバンを持たずに出かけましょう! 盗られるものがなければ被害もありません。
「手ぶらは困る」と思う人も多いですが、盗まれたので手ぶらで歩くことになったお客様から「手ぶらで歩いてみるとすごく
安心だ」との声があがります。何も持っていないって開放感があるもの。しじゅう警戒する必要もありません。だまされたと思って、ぜひ手ぶら観光をやってみてください。お勧め!
●ただし注意点●
手ぶらだとお金や貴重品はどう
するのかが問題です。これについては盗難対策の準備をご覧ください。
不必要な物は持ち歩かない
手ぶらでも旅行ができてしまうことを考えると、人の荷物には案外、ムダな物が入っているのです。入場料もバスもガイドもついているツアー客なのに観光に巨大な荷物を持ってくる人を見るたびに所持品検査をしたくなります。
本当に必要なのか? よく考えて、身軽に旅行をしましょう。
●旅行前の荷物整理は盗難対策の準備をご参照ください●
●旅行中でも時と場合に
よってホテルへ置いてくるべきもの●
・朝食レストランに持ってくるハンドバッグやお財布。だって必要ないでしょう?
・週末や夜など、両替もできない時間帯の日本円。
・絶対に今全部使えないほどの現金。(飲み物代しかいらない
夕食の席。一銭もお金を使わない夜のフラメンコ・ショーなど)
ホテルで一休みした後夕食に出かけるときに、昼間観光をしていたときの荷物のまま持って出てません?
夕食の席ではカメラは使わない。化粧直しもしない。昼間は2万近く持ち歩いていたけれど夕食では1万ぐらいでいいかな。だったら置いていきましょう。今出かけるのに必要かと常に考える癖をつけること。
他人の手が簡単に届く場所に貴重品・大金を入れない
カバンの中に
貴重品は絶対に入れない
カバンだけはどうしても持って行きたい派!しょうがありません。
でも中身はホテルの住所やお化粧道具やガイドブックにして貴重品は入れないこと!
現金は50ユーロ程度の小額のみとカードを1枚。あとの現金と別のカードは衣服の下など手の届かない場所に隠しましょう。
カバンの持ち方
カバンにある程度のお金を入れたい人。以下のことだけは意識して実行してください。
・常にカバンは前に。カバンが後ろにあったり、ブラブラ揺れててはダメ。
・
カバンはふたをしっかり押さえておく。手ではなく、腕や脇でしっかり抱える。
特に人の多い場所を歩く時は荷物を腕で抱きしめる癖をつけましょう。
習慣になると無意識にやれますが、旅行者は意識して行うこと。
・リュックは背中ではなく前で持つ! 外国人はよくやっている常識。
背中に目はないので気づかないでしょう?
・カバンのふたは身体の内側に来るように持つこと。
つまりいつもと逆に持つのです。身体側にあると開けにくいですが、泥棒にとっても開けにくいわけです。
*楽しい観光中に写真を撮りながら上のことに常に気をつけるのは無理な人が多いです。やっぱり一番いいのは持ち歩かないこと
です。
ズボンの後ろポケットや背広の内ポケットにお金を入れない
ズボンのお尻ポケットに、盗ってくださいとばかりにお財布をつっこんでる男性がいます。
しかもそのお財布ははちきれんばかりの厚さ。身体の後ろというのは取りやすいです。
背広の内ポケットに入れたお財布や現金も狙われます。どこに入れたか泥棒はお財布の行方を見ています。
カバンに入れた財布より内ポケットに入れた財布の方がスリやすいのは確かです。
手が簡単に入るところにお金を入れない!これが原則。カバンの中でも一番底にお財布は入れましょう。
---------------------- 総まとめ! ---------------------------------
時間のない人はとりあえずここまで!何度も熟読して頭に入れ、荷物対策をしましょう。これだけで大体の盗難が防げます。本当です!後で泣くような目に遭わないために、旅行の基本中の基本です!
この下は目を通すだけでok。
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盗難に遭うような状況を作らないこと
盗難の多い場所を避ける
盗難の多い場所というと、「観光客の行く場所」と「危険地区/閑散とした場所」です。
観光客の行く場所は避けられませんから、上の対策を心がけて出掛けましょう。観光客の行く場所とは観光地だけでなく、観光客の行きそうなホテル・レストラン・カフェ周辺、駅や地下鉄周辺も含まれます。
危険地区/閑散場所は絶対に避けましょう。行く必要もない場所には行かないこと。近道だからといって歩くとこそ泥ではなく強盗がいたりします。バルセロナでは旧市街地区の海に近いほど治安が悪い。車が通れないような路地を歩くのはやめましょう。チノ地区と言われるあたりは昼間でもだめ。場所はガイドブック・ガイドさん・ホテルマンに確認を。
その他、公園など誰も歩いていないような閑散としている場所も避けること。サンツ駅周辺の広場、モンジュイックの丘の森の中も。たとえ治安の良い地区でも誰も歩いていないなーと思えばタクシーに乗りましょう。
盗難の多い時間帯を避ける
観光地では朝でも昼でも盗難に遭うもの。24時間営業と思いましょう。
ただ統計で言えば、旧市街地の狭い路地やモンジュイックの丘などはシエスタの時間帯が多いとか。この時間ぐっと人通りが少なくなるからです。
盗難ではなく強盗に遭うのは夜が圧倒的。空港やホテル周辺も早朝や深夜が多いですね。朝の5時という時間帯に空港で泥棒がいることもあります。
警察の少ない日曜日は1週間で最も盗難の多い日。週末の朝は人々も寝ているので、人通りもぐっと減ります。
タクシーをうまく利用する
観光地での盗難の次に多いのが、移動中の盗難です。ホテルまで歩いて帰るところだった、地下鉄の入り口でやられてしまった、など。タクシー代さえけちらなければ盗難が防げたなのにと思うことも。ブランド品を買ったりごちそうを食べるお金があるのなら慣れない外国でぐらいはタクシーを利用しましょう。
●ただし注意!●
ドア・ツー・ドアだからと気の緩む人がいます。レストランに呼んでもらったタクシーに乗るまでの2メートル、バスをおりてホテルに入るまでの3メートルでひったくりが起きることも。このぐらいと思う距離でもカバンはしっかり抱きしめて移動しましょう。(泥棒は注意散漫・気の緩んでいる人を狙います)
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