注意をひきつける
液体などで服を汚す, ケチャップ泥棒!!
古典的手口です。でも最近バルセロナで増えています。
帽子や背広などにヘンな液体(アイスクリーム、ジュース、ケチャップ、クリーム状お化粧品)をふっかけます。ふき取ろうとしてジャケットや帽子を脱いだりしている間に
カバンから財布を抜き取ります。
さて。ここでも合言葉=「近づく人は皆泥棒」。誰か近づいてきたと思ったら(本当に親切なこともありますが)さっさと逃げるが勝ちです。
昔からの手口なので「懐かしいなー」と思いつつ、カバンを握りしめて、汚れた上着をそのままにして歩き続けるのがポイントです!!
【注】ここ数年、サンツ駅、スペイン広場で多いです。スペイン広場では夜のエアポートバスに乗ってくる人、46番の市営バスで空港からくる人を狙っています。
●実例●
私も友人も狙われたことあります。歩いていたら「何か汚れているよ」と声を掛けられます。げ!あれだ!と思い、カバンを握りしめ、無視して、道を渡りました。
しばらくついてきますが、無視して、スキがなければ取れないので、それ以上はついていきません。汚れたまま町を歩きましょう!家に帰って汚れた服を洗うのが怒りですが、取られるよりまし!
!!立ち止まって汚れを見たりしないこと!
【注】以前バルセロナでは「鳥の糞がついてますよ」と近づく親切そうな泥棒が多かったです!鳥の糞らしく、緑色だそう。グエル公園、サグラダ・ファミリア付近!
何かをぽんと落とす、サンドイッチ泥棒
エスカレーターを降りる時、前の人がチャリンとコインを落としてしまったら。これはサンドイッチ泥棒と呼ばれる手口。お金が落ちたことに注意をひきつけられる
+降りようとするエスカレーターで前の人が止まってしまうと後ろがつっかえる。この間に後ろにいる仲間がポケットやカバンからお財布を抜き取ってしまいます。
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サンドウィッチ泥棒の別バージョン。電車に乗ろうとして車内に入った瞬間にすぐ前の人がマフラーやスカーフをはらりと落とす。狭いところで
つっかえてあれあれ?と思っている間に、後ろから仲間がスリに成功してます。 彼らはドアが閉まる前にするりと脱出します。
●友達の実例●
中南米に
長かった友達。エスカレーターが降りる頃に「チャリーン」と音がした瞬間に、カバンを無意識にぎゅっと抱きしめたことに我ながらあっけにとられたと言ってました。
パブロフの犬と同じように状況と習慣が関連づいちゃうのです。皆さんも「チャリーン」が聞こえたら「カバンぎゅっ!」ですよっ!
手に何かを持って近づいてくる
応用バージョンが豊富です。何かを広げていると、カバンにつっこんだ手がうまく隠れます。注意もひきつけられます。一石二鳥な手口です。
・地図を広げて見せ道を聞くフリをして、地図の下から盗む。
・署名運動に協力してください、と手に持った署名の紙。
・ダンボール。雑誌。ちらし。マフラー。ジャケット。スカーフなどなど。物はなんでもいいようし口実はなんでもいいようです。
・
地下鉄で多い手口もこれです。電車の中は混んでいるので自然に近づけます。私は電車に乗って、上着やマフラーを手でつかんでいる人、腕に掛けている人を見ると、注意する癖がつきました。
・カフェでお茶をしている最中。「マフラーを忘れ人がいるんだけど」とマフラーを手に持っています。「そこの席に座っていた人なんだけど」と顎で示されるとついちらりと視線がそちらを見てしまいます。その一瞬に持っていたマフラーでテーブル上の物を盗む手口。
パターンがたくさんあるので覚えるのは無理ですが、「近づいてくるひとがいれば荷物を握り締めて警戒」すれば大丈夫。
運転中の盗難
車に運転中、もしくは車を降りた時の盗難もよく聞きます。
観光客のふりをして地図を持って道を尋ねてくる。車が故障したふりをして助けを求める。そのすきに仲間が助手席に置いたハンドバッグを盗んでいく手口です。
信号待ちをしているときに突然助手席のドアを開けられ盗まれるケースも。
人間、車の中にあるカバンに注意を払わないからですね。
短い間でもドアは必ずロックし、ハンドバッグは見えない場所に隠しましょう。
●一時期、偽警官が車をストップし、いろんな書類を出させて、トランクを開けさせている間に、助手席からカバンを取っていくという手口が増え、ニュースに出ていました。
どさくさに紛れての盗難
乗り物に乗り降りする時
電車や地下鉄やバスやタクシーなど乗り物はなんでもいいですが、乗り降りをする瞬間のスリも頻繁です。
乗ることに気持ちが集中してしまい、かつ乗り降りのために少し立ち止まっています。その合間に後ろからカバンやポケットを探り、あっという間に財布を抜き取っていきます。財布を出す段になるまで盗られたことに気づかないほど巧妙。
サグラダ・ファミリア周辺でタクシーに乗ろうとする観光客の後ろからカバンに近づく泥棒もいます。
乗り降りの瞬間はちらりと背後を見る癖をつけましょう。
そもそもカバンをしっかり抱えている人は被害なし。リュックを背負っていたり、カバンがぷらぷら無用心にぶら下がっている人がこういうスリにあうのです。
密接する場所
サグラダ・ファミリア塔内
最近はあまりありませんが一時期多かったです。サグラダ・ファミリアで皆さんが登る塔の螺旋階段。狭いところは身体がくっついても不自然ではありません。しかも混雑してしばらく列がストップするので、スリ常習犯には好都合のシチェエーション。
1ツアーで3人もやられたことがあります。
出入り口付近
人がたくさん出入りする場所で、一部狭くなっている場所。どれも最近はあまり聞きませんが盗りやすいシチュエーションです。
・電車の車両と車両の狭いところ
・美術館内の通路や出口付近
このシチェエーションはよーく見ていると不自然です。(美術館内でずーっと出入り口に立っていて、視線が皆さんのカバンあたりを見ている人、など)
思わず気が緩むシチュエーション
食後の満足な気分の時
人間おなかがいっぱいになったり、お酒が入ってほろ酔いになると、どうしても気分が緩んでしまうものです。
レストランやバルを出た直後にひったくりにあう事件も多いです。レストランに入る時は荷物をしっかり管理していた皆さんも、食後はついつい楽しくてがやがやしながら店を出ます。泥棒でなくてもあの気分の差は歴然として感じられるもの。そして「注意してます」のサインを出している人より、全く出していない人が狙われるのです。
スリはショックは少ないですが、ひったくりは大きな衝撃です。そんな目に遭わないように、レストランを出るときにはカバンをぎゅっと抱きしめて「周りをキョロキョロ」。これだけでもずいぶん減りますよ。
ホテル・レストラン・空港などの建物内
外では気をつけていたのにホテルに帰ってきたら、レストランの席に着いたら、空港のベンチに座ったら、ついついガードが緩むもの。で、ついつい置きっ放しにしちゃうのです。建物内で一番多いのは置き引き。
・椅子の背にかけていたカバンがいつのまにか無くなっていた。財布が抜かれいた。
・隣においているカバン人の手が入ってきて驚いた。
・足元のカバンが消えていた。
・サグラダファミリア隣のマックのテラスで食べてたら、カバンをバイクでひったくられた。
【多い場所 トップ1】マドリッド・バルセロナで多いのがファーストフード店内。
仲間が話しかけたり、窓ガラスをとんとんたたいたり、注意散漫な時に消えるのがカバンです。
【多い場所 トップ2】誰でも入りやすい、オープンスタイルの
バルやカフェは要注意です。背中にカバンを掛ける。背中に挟む。横に置く。足元に置く。どれもダメです。
バスはカウンターだったら、カウンターの下にカバン掛けがあるので、そこに掛け、自分の体でしっかりガードすること。
テーブルだったら奥に座り、座った席の間でも一番泥棒が取っていくのが難しいところにカバンを置くこと。席を選ぶのは泥棒が通りすがりにくいところにしましょう!
通路のすぐそば、トイレの近くも要注意です!!
【多い場所 トップ3】インターネットカフェも要注意。カバンを置いたまま、両手が離れるし、つい画面に集中してしまいます。カバンは足元や背中ではなく、目の前の
パソコンの奥に置きましょう。
視界に入り、一番手の入りにくいところです。足元に置くのなら足にカバンの紐を絡めておくこと。
----------------- 最後にまとめ ---------------------
ひゅあー、こんなにたくさんあるのかと驚いたかもしれません。(前のページといい、このページといい、みなさんびっくりしてばかりでしょう)でもこんなにたくさんの泥棒にしょっちゅう会うわけではないのです。繰り返しますが、被害に遭わずに楽しく旅行を終える方がほとんど。
ただし盗難の基本や狙いは同じなのですが手口を変えてバリエーションが多いということ。全部覚えるのは無理ですから、ここはさらっと読むだけにして(荷物をそのへんに置きっぱなしにしない!だけは頭に入れてください!)、荷物の管理方法を覚えるのが一番です。HOWTO 盗難に遭わない方法は既に読んだ人でも何度も読んで頭に叩き込むこと。結局は方法はそれだけ。難しいことではありません。
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DO